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メールアドレスの漏れ先を追求してみる

2019-08-10 | やってみた

メールアドレスの漏れ先を追求してみる

先日EPARKという病院や飲食店などの予約や受付を行うサービスから、「EPARKお客様満足度調査ご協力のお願い」という件名でメールが届きました。

 

はて?EPARKは使った覚えはないよな・・・

と思いつつスルーしていましたが、翌日同じくEPARKより「【お詫び】EPARKお客様満足度調査アンケートメールに関して」というメールが届きました。

 

内容を確認すると、「本来対象ではなかった方々へメールを配信しておりましたことが判明いたしました。」とのことでした。

 

ツイッター上にも

 

 

 

 

というように、同じような疑問を持った方が大勢いました。

私のアカウントにも「楽天からメールアドレスが漏れたかどうかを調査している」という方よりコンタクトがあったほど、やはりどこから漏れたのか?は気になりますね。

 

メールアドレスは漏れて当たり前?

日々、スパムメールや広告メールなどいわゆる迷惑メールや、フィッシングメール、ウィルス付き標的型メールといったガチのサイバー犯罪のメールなど、メールアドレスを教えたはずもない相手からどかどか飛んできます。

今どきは自分のメールアドレスが知らないところで収集・悪用されることに慣れ過ぎちゃって「あぁ、またか・・」ってな具合ですね。

 

メールアドレスが漏れる原因は色々あります。

 

1.ハッキング等により情報漏えいしたサイトやサービスから漏れる

2.ある会員サイトに登録した自分の情報が別のサービスで利用されたり、転売される

3.ホームページやブログ、掲示板などに記載したメールアドレスから漏れる

4.アドレス収集者がランダムなアドレスを生成し、無差別送信による調査で漏れる

 

など、結局どうして漏れたかなんて追っかけようがありません。

 

実際ちょっとググると上記1なんていくらでも漏れてるのが分かります。

Google:情報流出 お詫び

 

自分のメールアドレスが漏れているか調べる

以前ラボのコーナーに「自分のサイトを調査してみる」という記事で、自分のアカウントが過去に漏れたかどうかを調べる「Have I been pwned?」というサービスを紹介しました。

 

Have I been pwned?(外部リンク)

上記サイトは英語なので、このサービスで使われているデータベースを利用したFirefox Monitor(右図)というのもあり、そちらは日本語対応しています。

Firefox Monitor(外部リンク)

 

もちろん、このサービスは全ての漏洩データを網羅しているわけではなく、今回EPARKから私に送られたメールアドレスは、このサービスでは「漏れていません」と出ました。

 

原始的な方法で漏れ先を調べてみる!

こういうのってやっぱりモヤモヤしますね。
とはいうものの、信用していたサービスがメールアドレス等の情報を他に横流しなんてことがあれば、それは由々しき事態ではないかと思ったりしたわけです。

 

そこでちょっと面倒なんですが、私が会員登録しているサイトの中から40サイトほど、登録メールアドレスを全て別々にしてみました。

例えば、Facebookにはfacebook@cottonwool.jp、楽天にはrakuten@cottonwool.jpというように、それぞれのサービスにちなんだメールアドレスを発行し各サービスに設定。しかもそれらメールは受信しかしないとなれば、迷惑メールやスパムが届いた時点でどのサービスが漏れたかが分かるはずです。

(実際はcottonwool.jpドメインは使用していません)

 

 

普段使いのメーラーに40近くのアカウントを登録するのは、日常業務に差し支えるので、フリーのメーラーソフト「EdMax」を使って管理することにしました。

 

しばらくこれで様子を見て、何か動きがあればまたブログに紹介します。

(追記 8/13:せっかくなので現在登録先をもっと増やしています。)

 

ちなみに今回のメールアドレスの作り方では個人情報に当たらないようで、keisuke-mori@cottonwool.jpのように個人が推測、調査により判明でき、かつ、サイト等で公開していないメールアドレスは個人情報に当たるようです。難しいもんですな。

 

もう一ついうと、ホームページ等で公表していないメールアドレスに対し、営業目的とした広告メール等は本人の事前承諾なしに勝手に送りつけると特定電子メール法違反(処罰対象)となります。

公表しているメールアドレスでも営業メールを拒否していると保護対象になるようです。

参考:コットンウール会社概要

 

大半の営業メールは違反してるよね~。

 

詳しくは総務省が発行するガイドラインを御覧ください

 

追記:2019.09.10
本日、とあるサイト専用のメールアドレスにフィッシングメールが届きました。
当てずっぽうで判明するようなメールアドレスではないので、漏れた可能性が高いです。
各サイトにはメールアドレスのみならず、パスワードも全てバラバラに登録してあるので、パスワードの漏洩が確認できたらIPAに報告します。

 


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