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通販サイトのこれから

2015-09-08 | レビュー

先日も検索エンジンの上位に出ているサイトが優良とは限らないというブログを書きました。

 

参考:検索エンジン上位の罠

 

前の記事を読むのが面倒な方のために要約しますと、

1.「オークリー」で検索した※

2.上位20位中、11件が詐欺の可能性が高いサイトだった

3.検索エンジンは人間が情報を集めているわけではない

4.検索エンジン上位=優良サイトではない

という内容でした。

 

今日は増え続ける成りすましECサイトや偽ECサイトが、EC市場全体に影響するかもというお話です。

「なりすましECサイト」とは、実在するサイトの外観(屋号、商標、サイト意匠・構成、使用している画像等)を模倣することにより、あたかも当該サイトである又は当該サイトと関係のあるサイトであるかのように消費者を誤認させ、商品代金をだましとったり、模倣品、海賊版その他購入しようとした品と全く別個の物を送りつけるサイトを指します。

なりすましECサイト対策協議会より引用)

 

※オークリーとは有名なブランドです

 

最近の検索エンジンは内容(コンテンツ)を重視し、昔の小手技SEOが通用しなくなったと言われてまして、適当なサイトが上位に載りにくくなったとされてますが、さて、どうなったか今一度調べてみました。

 

「オークリー 通販」で検索した時の1ページ目です。
まずは、ざっとご覧ください。(2015年9月8日11:00現在)

怪しそうなのに赤枠つけました。

 

 

の「熱販売」なんてのは見るからにおかしいと気づきますが、

 

 

これなんかは、普通にクリックしますよね。

すると、右のようなページが開きます。

一応、ボカしておきます。

 

まぁ普通に通販サイトっぽいんですが、よくよく見ると、あらら!アドレスが先ほどの検索結果と違っています。

 

どうやらリダイレクトされたようです。

リダイレクトとは、別サイト(またはページ)に自動で飛ばされる仕掛けです。

 

 

普通はこんなことしませんよね。

おっかしいですね~!

 

ちなみにリダイレクトされる前の本来のアドレスだと右のようなサイトが出ます。

 

こちらも念のためボカしてありますが、サングラスとも、通販とも何にも関係なさそうですね。

 

そして、先ほどの通販サイト、運営者の名前は日本人の名前で記載がありますが、どこを見渡しても運営者の住所・電話番号がありません。

そんなアホな!ですね。

 

もちろん、実際に買ったわけではないので、黒(偽ECサイト)だと断定することはできませんが、まぁ常識的にヤバいでしょう。

 

こんなことは日常茶飯事?

 

日本の利用者を狙う偽サイト、悪用のため7万件のドメインを取得」というニュースもあったように、とにかく日本のユーザーは狙われています。

 

怖いのは今回のように、疑わしいサイトが2位ということ。

そして、上位10サイトのうち4割が明らかに疑わしいわけです。

 

なかなか一般の方は判別できないですよね。

 

こんな状態は改善されるのでしょうか?

前回のブログに書いたときの検索結果は約2年前、つまり少なくとも2年経っても変わっていないわけですね。これはいわゆるイタチゴッコなので、抜本的な改善は期待できないと思ったほうがよさそうです。

 

そうなるとね、個人的な意見ですが、通販する人の多くは知らないサイトで買うのが怖いんで、「アマゾン」や「楽天」などの大手のショッピングモールでしか買わなくなっちゃうだろうと思います。

(とくに検索エンジン経由の一見さんやレイトマジョリティの方)

 

「インターネットで安く通販を始めて儲けよう」なんてのは今ですらECサイトの数が増えすぎて厳しいわけで、この成りすましECサイト・偽ECサイトが追い討ちしてさらに市場は寡占化(特定の少数企業に集中)するだろうと思います。

 

通販サイトのこれからを考えると、ターゲットや商材によっては既存のサイトも今後の策をしっかり考えたほうがよさそうですね。

 

実店舗回帰なんてことになったりして・・・

 



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