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ワンクリック詐欺とクールなサイトの悩ましい関係

登録日:2015-01-27

ほとんどのワンクリック詐欺サイトの仕掛けは超簡単

もし悪いサイトを作る側になったら・・・

足がつかないようにひと稼ぎしたらすぐサイトを閉じて、別の名前で開設しなおすでしょう。

この繰り返しを考えたら、そんなに手間をかけずに、ネットの知識に疎い人を手っ取り早くビビらせるものができればそれで十分なわけですね。
そこで、よく使われるのが「JavaScript」という簡易的なプログラムです。
(ジャバスクリプトと読みます)

せっかくなので、もうちょっと説明しましょう。

JavaScriptってどんなもの?

Sun Microsystems社とNetscape Communications社が開発した、Webブラウザなどでの利用に適したスクリプト言語(簡易プログラミング言語)。

※e-wordsより引用

 

とありますが、初めて聞く人にはよくわからんですね。

かなりざっくり言うと、画像をクリックしたらスライドショーが開いたりメニューにマウスを乗せたらサブメニューがしゃらら~と出てくるようなホームページに「動き」をつけるのが得意なプログラムなわけです。

 

Webサイトで使われるプログラムというのはJavaScriptに限らず、PHPやPERL、RUBYなどさまざまな種類(言語)があります。

 

ワンクリック詐欺サイトのよくあるパターン

次にワンクリック詐欺サイトのよくあるパターンを説明します。

 

エロい動画にそそのかされてクリックしていくと、左のような画面が出てきます。

なにやら恐ろしいことが書いてあります。

「OK」ボタンを押さない限り、タブを閉じることも、前ページに戻ることもできません。

これは「アラート」と呼ばれる仕掛けで、特にビビる必要はありません。「OK」して、さっさとタブを閉じてしまいましょう。

 

 

ただ、右のように電話を掛けさせようとしてくる場合がありますので、こちらは注意しましょう。

 

キャンセル、もしくはキャンセルボタンがない場合、いったんホーム画面に戻って、ブラウザの設定からキャッシュのクリアをしたほうがよいです。

電話を掛けてしまうと、その時点で本当にこちらの番号が相手に伝わってしまうからです。

 

つまり、JavaScriptではあたかもユーザー情報を取得したと書いていても、実際は取得できていないわけです。

 

 

ワンクリック詐欺サイトでは、まだ見ないですが、左のような確認画面が出たら要注意です。

 

スマホサイトの場合はGPSやWiFiにより、あなたの現在地が測定できますが、それをJavaScriptとPHP、PERLなどのプログラムを併用することで悪者に現在地を知られる危険があるのです。

 

見知らぬサイトでこの画面が出たら、まず許可しないようにしましょう。

さすがにこれはちょっと手が込んだ作りになるので、ボクの考えすぎかもしれませんが・・

 

ちなみに上記サイトはボクのつり仲間で共有している釣り場情報&釣果サイトです。
完全に知った人じゃないとアクセスできませ~ん。
(よく釣れる釣り場は仲間しか教えたくないよね~~)

 

2016.07 追記
このページを訪れる人の多くは「ワンクリック詐欺」にまつわるキーワードで来られる人が多いので、以下の動画を貼っておきます。参考にしてください。

 

 

ワンクリック詐欺サイトの多くは、JavaScriptを悪用

話は脱線しましたが、ワンクリック詐欺に限らず、サイトを見ただけでマルウェア等が仕込まれるエロい広告が消えなくなったりとか)手口も、やはりこのJavaScriptを悪用しているパターンが多いと言えます。(もちろん他の手口もあります)

 

 

 

じゃ、これを使えないようにすればいいじゃん!ズバーン!!

 

 

 

いいですね~!間違いじゃありません!

 

早速このにっくきJavaScriptを止めちゃいましょう!

 

PC ChromeでJavaScriptを止めた

 

まずは設定画面

 

 

次に

 

そして、

許可しないにチェックを入れます

 

よぉし!

 

ついでにiPhoneのサファリでも

 

JavaScriptを無効にします。

 

これで止まった~~

 

これで安全インターネットのはじまりだい!

すっきりしましたね~!

 

早速パソコンで今のすがすがしい気持ちをFacebookに投稿しようとしたら、あらら、なんにも表示されません。

 

ムカつきますね!

せっかくJavaScriptを止めたってのに!

 

これは、どういうことでしょう。

 

 

 

昨今のサイトのほとんどはJavaScriptを使用している

 

いや~そういうことです。

 

今やJavaScriptを使用していないサイトなどないと言っても過言でないくらい、多くのサイトで使われているんです。

 

Javacriptをどう使っているかによって、JavaScriptを止めても「ある程度見れる」「一部崩れる」「一部見れない」「まったく見えない」などの症状が出ます。

 

そこで、いくつかのサイトをちょっと調べてみました。

(右がJavaScript OFF)

 

■YouTube

お、広告がなくなりました。

では、動画をクリックすると、

 

アウト!

動画は映りません。

では、次!

 

最近はやりのパララックスを使用したキャンペーンサイト

NIKON 1 AW1
ボクはNIKONに多大な費用をつぎ込んでおります!D810が欲しい!


 

アウト!

 

やきそばUFO

ボクはUFO派です。

 

アカンです。

 

NewsPicks

最近流行のニュースサイト

読みたい記事まで2クリックさせるのがちょっとキライ

完全に白いです。

 

■Gunosy

最近流行のキュレーションサイト

もともとほとんど動きのないサイトなので大丈夫そうです。

 

じゃ、弊社のお客さんの「安田印刷」さんは?

表紙のスライドショーがぶっ壊れた!!

 

じゃ、弊社のお客さん「グラスヒュッテ」さんのスマホページは?

 

左のように本来メニューがしゃらら~っと伸びるはずが、何にも反応しませんね。

 

最近のクールなサイトはよく動く!

トップページのメイン画像を動かしたいメニューにマウスを乗せたらサブメニューがしゅるるっと出るようにしたい写真クリックで浮き出るように拡大画像を見せたいスクロールすると画像が表示されるようにしたい、これ、ほとんどJavaScriptです。

 

つまり、今時JavaScriptを止めたらまともに見れないサイトだらけなんです。

 

とくに「jQuery」というJavaScriptで構築されたライブラリを導入することがほとんど。

「新築建てるなら床暖はマストね!」のようにサイト作るならjQueryはマストね!」なのです。

 

 

 

あぁ~悩ましい!!

 

 

詐欺サイトの仕掛けも、クールな仕掛けもJavaScriptなんて・・・

 

スマホを狙った詐欺サイトで世の中トラブル続出となれば、JavaScriptを使わないサイト制作というのがスタンダードになる日も来たりして。。。んなワケないか。

 

まぁ、便利なものは悪い奴にとっても便利なんだよね。

 

オレは大丈夫でしょ!というラテンな人

よくね、怪しいサイトには近寄らないで!って専門家は書くけどさ、「怪しいサイト」がどういうのかわからんし、駄目と言われても見に行っちゃうでしょ。

 

それでも、オレ大丈夫! さて今からアダルトサイトを見るんだ!と果敢にチャレンジしたい殿方は、せめてその時だけでもJavaScriptをオフにしましょう。

 

JavaScriptをオフにしてもYahoo!やGoogleは検索できますので!

 

なんか、最後何を言いたいのかわからなくなったわ。

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