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ミニチュアに見える写真、動画

登録日:2010-10-5

 向き不向きの写真がある?

ミニチュアに見せるためには、写真(映像)にも向き不向きがあります。

右の写真のように

1.高い位置から奥行きがある(俯瞰構図)

2.さまざまな色が入っている

3.風景・景色

という条件を満たした写真がが向いているでしょう。

 

 

 1.高い位置から奥行きがある

お手持ちのデジカメで作れる「ミニチュア風写真」という意味で、一番適した構図と思います。

 

2.さまざまな色が入っている

ミニチュアと言えば「おもちゃ」です。おもちゃはカラフルですね、なので様々な色が入っている写真の方がそれっぽく見えます。

もちろん、路地裏系などの寂れた色でもイカンとは言いませんが、カラフルなほうがわかりやすいと思います。

 

3.風景・景色

 簡単に言うと「ごまかしがきく」というカンジでしょうか、風景写真の方が、一つ一つの被写体が小さいため、写真の生々しさが消しやすく、また、被写界深度の加工が容易となります。

 

う!「被写界深度」って小難しいコトバが出てきましたね。 がんばって説明します。

被写界深度というのはピントが合う範囲がどれくらいあるかということです。

例えば下の写真、手前の生ハムはピントが合ってますが、すぐ後ろはピンボケですね。

 撮影するときのレンズや絞り、明るさなどの条件によって、カメラはピントが合う範囲を変えられるえわけです。この写真でいうと手前の生ハムからお皿の真ん中あたりまでがピントの範囲ですね。

 

この範囲(奥行き)が広い(長い)ほど「被写界深度が深い」、狭いほど「浅い」といいます。

実際のミニチュア写真はこの「被写界深度が浅い」ものが多いです。

 

広告等で見る「ミニチュア風写真」は、チルト・シフトレンズというとても高価な特殊レンズを使って、この被写界深度を撮影時に浅くしています。

 

 

 実践してみよう。

 能書きはいいから、早くやってみろ!と、イライラしている方のためにも、実践にまいりたいと思います。

■必要なもの

 ・風景写真

 ・フォトショップなどのレタッチソフト

 ※ここではフォトショップで説明しています

 

これは、どこかのテーマパークの観覧車からiphoneで撮った写真です。これを加工してみます。

っつうか、もうミニチュアみたいやんけ!と思われた方、そうですその通り! そういう写真を撮ってくださいね。

 

彩度を上げる

 彩度とは簡単にいうと「鮮やかさ」のことです。まず彩度を調整します。
ちなみに、難しく言っても「鮮やかさ」のようです。

彩度の上げ幅は、写真によっても異なりますのでプレビューを見ながらあなたの思うままに決めてください。ただやりすぎるとポップアートのようになってしまいますのでご注意を。

 

 

おお~!

これだけでもかなりキマリますね。つづけて「明るさ・コントラスト」を上げます。

 こちらも、プレビューを見ながら適度に合わせます。

彩度、明るさ、コントラストを調整する目的は、「鮮やかな色にして、余分なくすみを取る」ということで、写真の生々しさを消すように心がけましょう。

こんなカンジになりました。

 

パキっとしてきましたね。これだけでも十分ミニチュアっぽいです。

しかし、あともうひとふんばり!次からが山場の「被写界深度」の擬似調整です。

 

被写界深度の擬似調整

まず、加工した画像の複製を作り重ねます。

次は「ぼかし」

上側のレイヤー画像にぼかしを加えます。

このぼかしで、ピンボケになった部分を作ります。ぼかし具合は使用する画像のサイズ等でことなりますので、これもプレビューを見て決めてください。

ぼかしが出来たら、この画像にマスクをかけます。

 

全体を範囲としてマスクしちゃってください。

で、グラデーションツールを使ってピントを合わせたい部分を中心に上下にマスクをかけます。

 

 

すると、

 

どうですか!

ミニチュア画像のできあがり!

 

 

では、今回はこのへんで。。。


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