ちょっと息抜き。モノクロ写真の加工
登録日:2010-07-04
モノクロ写真の魅力
いまさらそんなことをボクごときが言うのもアレですが、モノクロ写真は現実感を薄めた詩的なクリエイティブだと思っております。
かくいうボクもロバートフランクの「THE AMERICANS」という写真集をビレッジバンガードでチラ見してしまったために、写真をはじめたのであります。
余談ですが、最近発売されたAppleTVでフリッカーの写真をスライドショーにできますが、あれで検索ワードを「neopan」にすると、あらら不思議、自分の部屋がクールな空間に変身しますよ!
(neopanの意味は後ほど)
まずは、比較してみよう
まずは、こちらをご覧ください。 iphoneで撮影したカラー写真です。
これを、モノクロにしようとすると多くの方は「グレースケール」や「彩度を下げる」という加工をされるようです。
と、いうことでこの写真の彩度を下げたものがこちらです。
なんとなく雰囲気はあるんですが、全体的にねむいというか、モノクロフィルムで撮ったカンジはないですね。
では、下の写真をご覧ください
これでしょう。このカンジ!
で、さらにはコレ!
ぐっと渋みが出てきました。
いやぁ、やっぱモノクロ好きならコレですよ。
早速加工の方法をご紹介します。
モノクロ写真加工
ここから先は「フォトショップ」を使用します。バージョンは5.0などの古いもので十分です。
まずは加工したい写真を開きます。
ここで、チャンネルミキサーを使います。
上部メニューより「イメージ→色調補正→チャンネルミキサー」の順です。
下はチャンネルミキサーのパレットです。
ここで、「モノクロ」にチェックを入れてください。
これだけでも、かなりいいカンジになると思います。
しかし、ちょっとやりすぎ感もあるので、微調整します。
レッド100%→ 86% グリーン0%→10% ブルー0%→ 20% 程度でしょうか、画面を見ながら好みで。
これで、ひとまず完成です。
これでも全然いいんですが、モノクロ写真のような粒子の粗いカンジがないというか、フィルムをプリントしたような雰囲気は出てないです。
それを出すためには「ノイズ」が重要になります。
モノクロ写真をよく見ると、細かな「粒子」でできています。それを「ノイズ」で再現するわけです。
「フィルタ→ノイズ→ノイズを加える」で「ノイズを加える」のパレットを出してください。
ここで「グレースケールノイズ」にチェックし、画面を見ながら量を調整します。
「均等に分布」と「ガウス分布」とありますが、濃淡に応じて分布する「ガウス分布」をボクはよく使います。
コダックの「T-MAX」が好きな人はガウス分布、フジフィルムの「neopan」が好きな人は「均等に分布」なんて使い方がいいんじゃないかしらと、あくまで個人的な意見です。
できあがり!
いやぁ、写真ってホント楽しいです!
2015.08.02追記
ざらざら感のある写真をもっと詳しく知りたい方はコチラ!
2017.09.27追記
iPhoneアプリの「The Black & White iOS Camera」ってのを使ってみたんですが、素晴らしい!
プレビューからモノクロになってるのは、じつは結構ありがたくて、撮る時に既にモノクロイメージができます。
機能としては、マニュアル露出、マニュアルフォーカス、コントラスト調整、フィルター(R1など)、そして、プロにも嬉しいRAW撮影と、もともと広角のiPhoneのカメラには最強のモノクロスナップアプリと思う。
240円なので、買いです。
リンク貼っておきます
(別にアフェリとかやってないので、これは純粋にオススメです)