商品写真をキレイに撮りたい
登録日:2011-06-06
商品写真を手抜きしていませんか?
ホームページ上の商品写真はとっても大切です。
結局、写真と文章でしかないのですから・・・
カメラは見たまま写らない
自分の目に見えるものがそのまま写真に写るわけではありません
実は見え方は人の目もカメラも同じなんですが、人は自然に目や脳を使って見えているものを操作しているのです。
カメラはそこまで賢くありません。なので写真のしくみとカメラの操作を覚えて「見たまま」が写るようにしてあげる必要があります。
カメラの説明を始めると猛烈に長くなってしまうので、今回はちょっとしたTips的なテクニックを事例と共にご紹介します。
商品写真
いつも撮る位置を決める
商品写真の場合、いつも撮る位置を決めて、カメラの位置が固定することによって、光の具合が予測できます。
レフ板を利用し、ストロボは控える
カメラ内蔵のストロボはどうしても光が真正面に強く当たってしまいます。これは被写体の立体感を損ない、背景と被写体の明るさのバランスを崩す結果になってしまうので、まず内蔵ストロボは避けましょう。商品が静物であれば、カメラを三脚に固定すればシャッタースピードを遅くすることによって、十分な明るさと自然な光で撮影できますので、そのほうがキレイです。
手ぶれが怖い場合、タイマーで撮るとよいでしょう。
時に商品の一部が影になってしまいそこだけ暗くなる場合は、レフ板(なければ真っ白な画用紙などでもよいです)をつかって、照明からくる光を反射させましょう。目で見る分にはさほど違いがなくとも写真にするとその違いはよくわかります。
背景には布や紙などを使う
写真には被写体と背景があります。この背景をよく「ヌケ」と言いますが、ヌケがごちゃごちゃしていると被写体が浮いてきません。オーソドックスですが生地屋さんで背景に使えるような大きな布を買っておくと便利です。
カメラの設定もこれだけはやっておきたい
最近のコンパクトカメラは非常に賢く、「ホワイトバランス」という設定と、「露出補正」という設定があります。一度マニュアルを読み直してください。冒頭で人の目は脳が補正していると書きましたが、その主たるものがこの2つになります。
●ホワイトバランス
かなり大雑把な言い方ですが、普段私たちが過ごしている中で受ける光、太陽や蛍光灯、白熱灯などには「色」があります。例えば太陽光は「青」、蛍光灯は「緑」、白熱灯は「赤」の色がついていると思ってください。もちろん、肉眼ではよくわかりません、「紙は白いもの」というような観念が自然に補正しているからです。
カメラには「観念」がありませんので、モロに光の色の影響を受けます。それを補正するのが「ホワイトバランス」なのです。設定をみると「太陽光、白熱灯、蛍光灯」などのマークがあるはずです。これを撮影する場所の光に合わせておきましょう。
●露出補正
カメラは写す時に必要な「ちょうとよい量の光」を自動調整します。これが「自動露出」とよばれるものです。しかし、カメラは先ほどの「観念」がないので、「暗い」ものと「黒い」ものの区別ができません。
同じく、「明るい」ものと「白い」ものの区別も苦手です。よって、自動露出で撮影すると、「黒い」ものは「暗い」と勘違いして、光を余分に取り込んでしまい、黒いものがグレーっぽく(画面全体が白っぽく)なってしまうのです。
下の写真は同じ条件で撮影したものですが、背景の色によって明るさが変わってしまう例です。
写真真ん中が適正に修正したもので、左が黒バック、右が白バックで普通に撮影したものです。
こんなにも違うんですね!
この調整もデジカメなら難しくはありません。とりあえず、一枚撮ってみて明るさをチェックします。
暗いなと思ったら、カメラに「EV」という設定のがありますので、その設定を「+1」にして見ましょう、これでバッチリなはずです。
また、逆に明るすぎるなと思ったら「-1」などに設定を変えてみてください。
こんなカンジ。
実際のビフォーアフター
弊社のお客様で写真の撮り方ちょっと覚えただけで、非常に写真がよくなったというケースをご紹介します。
やはり写真が思うように撮れないといった壁があり、かといって毎回のことなのでいちいち業者にお願いするのも・・・ということで、先日私が行ってまいりました。
背景のレンガと商品がごちゃごちゃしてしまっている。ホワイトバランスもあっていない。また、ハンガーから吊り下げた状態なので、ブルゾンの立体感がない。 | 説明不要ですね。 非常によくなりました。 |
どうですか、もちろんこれらはイグナイトフォー様のスタッフの方が撮られた写真です。上記のことだけでもこんなに違いがでるのです。
今回イグナイトフォー様に揃えていただいたのは、三脚、布、レフの3つです。
いいものを作りたいと思う気持ちは、お客様も私どもも同じなのです。
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